樹木希林さんの手

毎日のように樹木希林さんのインタビューが流れている。

一つ一つ自分の言葉に信念が埋め込まれていると思う。

その中に、「どんな不幸な中にいても、どこかに光はあるもの」というような言葉があった。その言葉をおっしゃった時の合わせた両手が、何かを包むように膨らんでいて、その中に光が入り込むように指に隙間が空いていた。

暗闇の中にいる人に、この微かな光の線を探してと言っているように見えた。

深呼吸をして、差し込む光があると信じて、ゆっくり見渡してみようと思う。